冥王星よりも遠くに大きな惑星エリス(2003UB313)が発見され、第十惑星発見というニュースになった。当然発見者のグループは、第十惑星と主張したのですが、惑星と呼ぶには不十分であると考える天文学者は多く 現時点(2006/4)で認められていません。その理由として、この天体も冥王星を含むエッジワースカイパーベルト天体(EKBO:Edgeworth-Kuiper Belt Object:)であり、偶然冥王星が明るかったため早く発見されたにすぎず、この後も新たに第十一惑星、第十二惑星も発見される可能性も高く、すべて惑星とするのには疑問が残ります。
 惑星は海王星までを8惑星と考えられており、歴史上冥王星が惑星に含まれているに過ぎないと思っていました。 2006/8/24 チェコのプラハで開催された国際天文学連合(IAU)の総会で、冥王星は、Dwarf Planetに分類され、惑星から外れました。
正式には海王星以遠の天体を、太陽系外縁天体:TNO(trans-Neptunian object)と呼びます。
冥王星は、Dwarf Planet(和名:準惑星と呼ぶ)でありTNOでもあります。エリスは、Dwarf Planetであり、TNOの中の冥王星型天体でもあります。今後、呼び方は変わる可能性があります。


Dwarf Planet
太陽系のDwarf Planetとは、(a)太陽の周りを回り、(b)じゅうぶん大きな質量を持つので、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重力平衡形状(ほとんど球状の形)を有し、(c)その軌道の近くで他の天体を掃き散らしていない天体であり、(d)衛星でない天体です。

エリス Eris (2003UB313
(現時点でのデータ 変更がある)
近日点通過時刻 = 2257 Jan. 26.1837 TT
近日点引数 = 151.3115 度
軌道離心率 = 0.441613
昇交点黄経 = 35.8750 度 (2000年分点)
近日点距離   = 37.808 AU
軌道傾斜角 = 44.1770 度
公転周期 557年
直径 2400km程度 (冥王星:直径2300km)
衛星 ディスノミア(Dysnomia)  150km程度 エリスから3万7000kmの軌道 16日で一周

 これまで発見された遠くのEKBO(含むオルトの雲)
仮符号(名称) 近日点距離 遠日点距離 公転周期 サイズ 備考
冥王星 1930年発見 29.7 AU 49 AU 248 y 2300 km 衛星有
1992 QB1(EKBO 第1号) 40.9 AU 47 AU 292 y 200 km  
1996 TL66 35.0 AU 132 AU 765 y ?  
1999 CF119 38.7 AU 142 AU 862 y ?  
2000 CR105 44.2 AU 416 AU 3500 y ?  
2000 OO67 20.8 AU 1034 AU 12000 y 70km?  

2003VB12セドナ(Sedna)

75.8 AU 850AU 10500y 1800 km  オルトの雲?

主なEKBO(冥王星、Sedna、2003UB313を除く)
仮符号(名称) 近日点距離 遠日点距離 公転周期 サイズ 備考
2004DW オ-カス(Orcus)
30.8AU
48.1AU
248y
840-1880km
2002LM60 クワオワ
(Quaoar)
42AU 45AU 286y 1,250km
2003EL61(136108)ハウメア(Haumea) 35AU 52AU 285y 2000km(長径)
衛星 2
「ヒイアカ(Hi'iaka)」、
「ナマカ(Namaka)」
準惑星
2005FY9(136472)マケマケ(Makemake) 39AU 53AU 308y 1300〜1900km? 準惑星


太陽系

まるの部屋


太陽系外縁天体(trans-Neptunian object)