
太陽系の第7惑星。天王星は1781年に、W.ハーシェル(大ハーシェル)によって、偶然に6等星の小さな円盤状のイメージで発見されました。望遠鏡で見ると、やや緑がかった青色(メタンの色)をしています。地球・太陽間の距離(約1.5億km)の19倍も離れているので、太陽は輝く小さな円盤にしか見えません。天王星は地球の約4倍の大きさを持った巨大ガス惑星のひとつです。
天王星の環も木星と同じように非常に暗いく、成分は直径10mに達するほどの大きな岩のかけらと、細い塵とが混ったものです。 天王星の環は55本が知られています

自転軸が公転面に対して約98度も傾いており、横倒しの状態で公転しており傾きが極端なために、42年間一方の極が太陽光を浴びている(夏)が、もう一方は暗闇の世界(冬)となります。軌道上を半分公転すると、今度は隠れていた一方の極が同じく42年間太陽と向き合うことになります。これは、太陽系の初期に原始惑星の衝突によって自転軸が傾いたからと考えられています。NASAの外惑星探査機ボイジャー2号の観測によって、11本の細いリングや、すでに知られていた5個の衛星のほかに新しく10個の衛星が発見されました。
また、1997年6月には、パロマー天文台の5mヘール望遠鏡で天王星半径の200〜300倍といった遠方の軌道をまわる衛星が発見されました。
衛 星
地球の観測で発見された5個の大型衛星のミランダ、アリエル、ウンブリエル、オベロン、ティタニアを除けば、いずれも探査機ボイジャー2号が発見したものです。天王星の衛星の名前には、ミランダ、アリエル、デスデモーナ、オフィーリアのようにシェークスピアの作品の登場人物にちなんだものが多くあります。これ等の衛星の中で興味深いのは五大衛星で、とりわけ、ミランダは奇妙な継ぎはぎ衛星と呼ばれています。
主な衛星
ミランダ
(Miranda)
幾つもの変わった地形を持っている衛星で、1948年ジェラルド・カイパー(1905〜1973)により発見されました。クレーターのある起伏の多い地域、競馬場に似た楕円形の崖、重ねたトランプを縦にしたような断層密集地域、深い溝と曲がった断層のあるV字形地域、長さ125kmの衝突クレーター、深さ10kmのグランド・キャニオンよりも深い峡谷など、多種多様な地形が見えます。
これ等の多様な地形は、ミランダ独自の地質活動によって生じたものではなく、かつての大衝突で幾つかの部分に分れたものが、再び結合した結果であると考えられています。
ティタニア
(Titania)
天王星最大の衛星で、1787年ウィリアム・ハーシェル(1738〜1832)により発見されました。ボイジャー2号が接近通過した時に撮った画像では、ティタニアの表面には分布密度は低いものの、たくさんのクレーターが存在することが解っています。これは過去の地質活動により、地表が変化したことを物語っています。また、地表は多くの谷や裂け目により傷つけられていることもわかっています。これ等の亀裂には、クレーターを半分に仕切ってしまっているものもある。亀裂はおそらく霜と思われる物質で縁取られているが、これは地表の割れ目から何らかの物質が染み出て、凍りついたものと思われます。
オベロン(Oberon)
オベロンの クレーターだらけの表面は、おそらくオベロンが生まれた当初から固かったと思われます。オベロンには
アリエル や ティタニア にあるものよりずっと大型のクレーターがあり、また数もはるかにたくさんあります。そのなかには、
カリスト表面に見られるような、噴出物が放射状に流れたあとを持つものもあります。
アリエル
(Ariel)
アリエルの表面の地形はクレーターと、深さが10km以上で 長さが何百kmにも及ぶつながり合った谷からできています
。 この地形はティタニアに似ていますが、 ずっと大きくより広い範囲に広がっています。
半分くらい埋まったように見えるクレーターもあります。 アリエルの表面は比較的新しい地形です
(エンケラドゥスなどの衛星よりは 古いのですが)。 地表を平らにしようとする何らかの活動があったことは明らかです。
谷の途中に見えるいくつかの尾根は氷が噴き出したものだと考えられています
| 名前 | 直径(km) | 天王星からの平均距離(km) | 発見者 | 発見年 |
| コルデリア(Cordelia) | 26 | 49,772 | ボイジャー2号 | 1986 |
| オフィーリア (Ophelia) | 30 | 53,794 | ボイジャー2号 | 1986 |
| ビアンカ(Bianca) | 42 | 59,173 | ボイジャー2号 | 1986 |
| クレシダ(Cressida) | 62 | 61.777 | ボイジャー2号 | 1986 |
| デスデモーナ (desdemona) | 54 | 62,676 | ボイジャー2号 | 1986 |
| ジュリエット(Juliet) | 84 | 64,350 | ボイジャー2号 | 1986 |
| ポーシャ(Potia) | 108 | 66.090 | ボイジャー2号 | 1986 |
| ロザリンド(Rosalind) | 54 | 69,943 | ボイジャー2号 | 1986 |
| ベリンダ (Belinda) | 66 | 75,256 | ボイジャー2号 | 1986 |
| S/1986 U10 | 40 | 75,256 | カルコシュカ ボイジャー2号 |
1986 1999 |
| パック (Puck) | 154 | 86,006 | − | 1985 |
| ミランダ(Miranda) | 480x468X466 | 129,800 | カイパー | 1948 |
| アリエル(Ariel) | 1162x1156x1156 | 191,200 | ラッセル | 1851 |
| ウンブリエル(Umbriel) | 1170 | 266,000 | ラッセル | 1851 |
| ティタニア(Titania) | 1578 | 435,800 | ハーシェレル | 1787 |
| オベロン (Oberon) | 1522 | 582,600 | ハーシェエル | 1787 |
| カリバン97U1(Caliban) | 〜40 | 7,164,647 | グラッドマン | 1997 |
| シコラック97U2 (Ssycorax) | 〜80 | 12,174,687 | ニコルソン | 1997 |
| プロスペロー(Prospero) | 50 | 16,568,000 | ホールマン | 1999 |
| セティボス(Setebos) | 40 | 17,681,000 | ホールマン | 1999 |
(URANUS)